名称がとても似ています。
本番の出題順はランダムですので
「どの制度について」の設問なのか
整理しながら臨みましょう。
1.日本の年金制度は
公的年金/企業年金/個人年金等に分けられる。
公的年金は
18歳以上の希望者が加入する国民年金と、
企業の従業員/公務員対象の厚生年金保険がある。
→誤り
20歳以上の全国民。
20歳以上の全国民。
2.企業年金制度は以下で構成される。
「B.確定給付企業年金制度」
「C.確定拠出年金制度」
従来からの「A.厚生年金基金制度」
→正しい
3.被用者対象の厚生年金保険は、
企業年金(確定給付企業・確定拠出年金/厚生年金基金)を、
公的年金を補完する3階部分として位置づけられる。
→正しい
4.現在の会計基準では退職金の
積立不足分=退職給付債務ー年金原資を
退職給付引当金として賃借対照表に計上。
→正しい
◎移行
5.柔軟な企業年金制度構築の為、一定要件
満たせば企業年金制度間の移行を行う事ができるが、
C.確定拠出年金制度からA.厚生年金基金へ
移行する事は出来ない。
→誤り
C.確定拠出年金制度から
A.厚生年金基金/B.確定給付企業年金制度へ
変更は出来ない。
C.確定拠出年金制度から
A.厚生年金基金/B.確定給付企業年金制度へ
変更は出来ない。
6.A.厚生年金基金は、
厚生年金保険の代行返上する事により、
規約型企業年金や基金型企業年金への
移行が認められている。
→正しい
*A.厚生年金基金と
B.確定給付企業年金は性質が似ているので移行が可。
*A.厚生年金基金と
B.確定給付企業年金は性質が似ているので移行が可。
◆A.厚生年金基金
7.厚生年金基金は、
国で実施している厚生年金保険の報酬比例部分の
代行(肩代わり)する代行給付と、
個人に掛金を上乗せさせる2階建て制度。
代行給付義務を国に移転する事を
「代行返上」という。
→誤り
個人ではなく「企業独自の給付」を上乗せ。
個人ではなく「企業独自の給付」を上乗せ。
8.厚生年金基金が代行返上を行うと必ず
B.確定給付企業年金/C.確定拠出年金(企業型)いずれかに移行し制度を存続させなければならない。
→誤り
・B.C.いずれかへの移行
・制度の廃止
どちらかを選択。存続が必須ではない。
・B.C.いずれかへの移行
・制度の廃止
どちらかを選択。存続が必須ではない。
9.厚生年金基金の設立形態には
「単独・連合・総合設立」の3つがあり、
総合設立は2つ以上の企業が共同して基金を設立し、常時雇用者1000人以上必要。
→誤り
総合設立は5000人以上。
*単独/連合設立が1000人。
総合設立は5000人以上。
*単独/連合設立が1000人。
10.厚生年金基金は、生命保険会社/信託銀行/農業共同組合連合会/投資顧問会社等に
年金資産の管理・運用を委託できるが、
資産運用を基金自ら行う事は不可。
→誤り
所定の運用体制整備により
資産運用を基金自ら行う事ができる。
所定の運用体制整備により
資産運用を基金自ら行う事ができる。
◎保険料
11.厚生年金基金の財政再計算は、必要により
掛金率を変更する作業で少なくとも
3年に1回は行われ、第1回目は2年後に行い大幅不足時は計算変更する事もある。
→誤り
少なくとも5年。第1回目は3年後。
少なくとも5年。第1回目は3年後。
12.厚生年金基金設立により、厚生年金代行に見合う給付は基金が行う為、
「免除保険料」として
国に納める厚生年金保険料一部が減額。
→正しい
◎給付
13.国の厚生年金保険の老齢厚生年金のうち、
標準報酬の再評価/物価スライドを除いて
国に代わって行う代行部に、
一定の付加給付を上乗せしたもの。
→正しい
14.代行部以外の障害/遺族/加給年金や
基金発足前の老齢厚生年金は引き続き
国から支給されるが、
標準報酬の再評価/物価スライド給付は
停止される。
→誤り
標準報酬の再評価/物価スライドも
引き続き国から支給。
標準報酬の再評価/物価スライドも
引き続き国から支給。
15.厚生年金基金の年金給付は以下で構成。
・基本部分:厚生年金保険代行部分に若干プラスアルファ部分加えた額。
・加算部分:上乗せ給付として企業独自の年金給付。退職年金/一時金との調整機能発揮。
→正しい
◎税務
16.事業主負担の掛金は法人税法上損金算入、
加入者負担の掛金は所得税法上の
生命保険料控除が適用される。
→誤り
生命保険料控除ではなく
「社会保険料控除」が適用。
生命保険料控除ではなく
「社会保険料控除」が適用。
17.積立金に対する課税として老齢厚生年金の
代行部分3.23倍までは非課税、
越える部分は1.173%の特別法人税が加算される。
→正しい
18.給付に対する課税は
・年金は雑所得
・脱退一時金/選択一時金は退職所得
として所得税課税。
遺族一時金は非課税である。
→正しい
19.厚生年金基金解散時の加入者/年金授業中の者に残余財産が支払われる場合は、
雑所得として所得税の課税対象。
→誤り
一時所得として。
一時所得として。
◆B.確定給付企業年金制度
20.確定給付企業年金の加入対象者は原則
使用される厚生年金保険の被保険者全員。
→正しい
21.基金/事業主は将来にわたり約束した給付ができる様、資産の「積立義務」がある為、毎年事業年度末決算時に、
継続基準/非継続基準による財政検証を
実施しなければならない。
→正しい
◎『基金型』
22.基金型企業年金は厚生年金基金と異なり
母体企業と同一の法人格をもつ
「企業年金基金」が主体となり運営。
→誤り
厚生年金基金と同様、
母体企業から独立した法人格。
厚生年金基金と同様、
母体企業から独立した法人格。
23.基金型企業年金は厚生年金基金の代行部分を返上しプラスアルファ部分のみで運営する、厚生年金基金がイメージされる制度。
→正しい
◎『規約型』
24.規約型企業年金は、
生命保険会社/信託銀行等と契約締結し、
企業が内部で年金資産管理・運用し年金給付を行う。
→誤り
外部で。
外部で。
25.規約型企業年金は所轄官庁が
国税庁であり、税収確保主眼で制約が課される為、企業の負担は重い。
→誤り
厚生労働省で労働者保護が主眼の為、
企業の負担は重い。
厚生労働省で労働者保護が主眼の為、
企業の負担は重い。
◎掛金
26.基金/事業主は年1回以上定期的に掛金を
拠出しなければならない。
→正しい
27.年金規約の定めにより
加入者が掛金を負担できる。
→正しい
28.掛金は、積立金の運用収益の長期予想に基づいた予定利率・死亡率・脱退率等で
合理的に定められた「基礎率」を用いる。
予定利率は厚生労働大臣が定める率を
上回る事はできない。
→誤り
下回る事はできない。
下回る事はできない。
29.企業が拠出した掛金は損金算入できる。
個人が拠出した掛金は個人の所得控除対象とならない。
→誤り
控除対象。
控除対象。
◎給付
30.給付には以下4つがある。
強制給付である老齢給付金/脱退一時金と
任意付加の遺族給付金/障害給付金。
→正しい
31.脱退一時金は2年を越える加入期間を
支給要件に定める事はできない。
→誤り
3年。
3年。
32.確定給付型企業年金の運用対象商品として
解約時に金利情勢に応じ手数料徴収する
「解約控除付特別勘定」で運用するものがある。
→誤り
解約控除付一般勘定。
解約控除付一般勘定。
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◆C.確定拠出年金
◎【企業型】
33.加入者対象は、
60歳未満の従業員(国民年金第2号被保険者)で、企業の役員は加入できない。
→誤り
役員も加入可能。
役員も加入可能。
34.企業型年金規約で60~75歳以下と定めた場合、
60歳以前から加入の者は
その年齢まで加入者となる。
→誤り
60~65歳以下と定めた場合。
60~65歳以下と定めた場合。
35.企業は企業型年金規約に基づき、
加入者全員の掛金を毎月拠出限度額の範囲で拠出しあらかじめ選定の資産管理機関へ払い込む。
→正しい
36.事業主が拠出した掛金は損金算入可能。
→正しい
37.確定拠出年金企業型において、希望により
企業に加えて役員/従業員が自ら拠出する
「マッチング拠出」という任意制度があり
個人の拠出限度額は事業主拠出と合計で、
税制優遇措置で認められる限度額5.5万。
事業主拠出が月額2万の場合は
加入者拠出が3.5万限度となる。
停止/再会も可能。
→誤り
税制優遇限度額以下で、
かつ事業主拠出を超えない範囲の為、
事業主が2万なら加入者も2万が限度。
税制優遇限度額以下で、
かつ事業主拠出を超えない範囲の為、
事業主が2万なら加入者も2万が限度。
38.確定給付付企業年金の決算時の積立金が
責任準備金額を上回った場合、
その額を払い戻し掛金拠出を停止する。
→誤り
上回っても財政運営安定の為、留保する。
*積立上限額を上回った場合は
掛金拠出停止か
一部掛金拠出を中断する。
上回っても財政運営安定の為、留保する。
*積立上限額を上回った場合は
掛金拠出停止か
一部掛金拠出を中断する。
39.企業型の加入者は個人型へ加入できない。
→誤り
企業型確定拠出年金規約で個人型同時加入認めている場合は可能。
企業型確定拠出年金規約で個人型同時加入認めている場合は可能。
◎【個人型】
40.個人型には
60歳以下の自営業(国民年金第1号被保険者)が加入できるが、
第3号被保険者や公務員は加入できない。
→誤り
できる。
できる。
41.個人型年金規約の定めにより、
個人加入者が毎月拠出限度額の範囲で拠出し、日本年金機構へ払い込む。
→誤り
国民年金基金連合会。
国民年金基金連合会。
42.個人型においては国民年金基金連合会が
資産の保全・管理を行う資産管理機関を選任する。
→誤り
国民年金基金連合会が資産の保全・管理の役割を果たす為、
資産管理機関を設置されない。
国民年金基金連合会が資産の保全・管理の役割を果たす為、
資産管理機関を設置されない。
43.企業が加入者の拠出に上乗せして拠出も可。
→誤り
拠出額は加入者の拠出分に限られる。
企業の上乗せは不可。
拠出額は加入者の拠出分に限られる。
企業の上乗せは不可。
◎運用
44.加入者は
運営管理機関が用意した運用方法、および
加入者が用意する運用方法から投資商品を選択する。
→誤り
加入者は運用方法用意できない。
加入者は運用方法用意できない。